なんで?
輝かしい夏休みじゃなかったっけ?
なんで私は夏休みまでこいつ……不二と一緒にいるわけ?
青い空、白い雲、広い海!

でも、

大っ嫌いだ、馬鹿野郎。





いちゃいちゃ☆パラダイス2
夏の海編





「大嫌い」

言い寄る不二に言い続けて、1学期は終わった。
なんてむなしい1学期だろうか。
ある種のお嬢さん方にはこれ以上ないくらいバラ色なんでしょうけど。
私にとってそれは灰色以外のなにものでもなかった。
そしてやってきたのは夏休み。
不二はきっと部活で、私は………そりゃあ部活がないというのは有り得ない話だけども、でも、確実に会う機会なんてめっきり減るはず。
たとえ私もテニス部でも!うん、そうだ!!刷り込め私!
そうだ、やったね、束の間の安息だ!
やっと心が休まる日々がやってくるのよ!
もう、朝っぱから追いかけられない。
もう、学校中まとわりつかれない。
もう、お弁当ムリヤリ食べさせられない。
もう、帰り道強制的に手を繋がれない。
もう、腹黒い影に怯える日はない。
もう……………。

数え上げるとキリがない。
そんなんだった。
そんな1学期だった。
ホラ、夏休みが今まで生きてた中で1番輝いて見える。
ウ フ フ ☆

「ねぇ、今年は海行かない?おニューの水着買ってさぁ」
足取り軽く廊下を歩きながら、に声をかける。
女同士のデェト☆いいでしょ、いいでしょ、いいでしょー!
1学期まとわりつかれた忌まわしい記憶を一新させるためにも、私は行くんだ!海に!!
「そだね、行こっか〜」と、からいい感じに反応が返ってきた。
ひゃっほう!と大きく腕を振って、じゃぁ明日水着買いに行こう!との手を掴んで教室に入ってく。
教室中ばらけた人のかたまりが、これから来る夏休みに目を輝かせて笑いあってる。
そのかたまりたちに遊び過ぎないようにって、担任が注意を促してる。
けど、それは耳に入ることなく通り過ぎていく。
私も、だれも、かれも。
だって楽しみなんだ。
な つ や す み が !
そして う み !!
うへへへ。
次から次へと零れ出す笑み。
というかにやけ。
止まらない、止まらない。

「すごく嬉しそうだけど、どうしたの?」
隣のかたまりから飛び出してきたから人。
他の誰でもない不二。
私の灰色1学期の原因、根源、親玉、バカヤロウ。
だけど私はにぃーっこりこれでもかってくらい嫌味をこめて笑顔を不二に差し上げた。
「夏休みだから」
「ふぅーん……?」
意味深に薄く開いた不二の目。
なにか言いたそうに見るけど、私は軽く無視して自分の席につく。
その後ろで女の子たちがざーっと不二に駆け寄る気配を感じた……というか音がした。
黒板の方に目をやると、眉間にこれでもかというくらい皺を寄せている先生。
もう注意することすら諦めてしまった様子だ。
プリントだけでも見ろ、とそれだけ言ってさびたパイプイスに座った。
憐れな人……。
せいぜい明日からゆっくり休養して下さいと思ったところでチャイムが鳴り響いた。
1学期しめくくりの誇り高き青学の鐘。
大袈裟な例えだ、だけど私にとってそれくらい価値のある夏休みだ、きっと。
「きりーつ、れーい!」
いつもと同じリズム、だけどどこか力強く号令をかけた。
輝かしい夏休みの始まりだ。
カバンを取って軽い駆け足で教室を飛び出す。
んっんっんっ!絶好調でないの!今日の私!!
号令と同時に女の子たちは我率先とばかりに不二に押し寄せた。
今日のあいつはさすがに私を追いかけることはできまい。
私は輝かしい夏休みと同じくらい輝かしく笑った。


……筈だった。
こんちくしょう。
だから人生ってわからないんだ。
笑ったと思えば転んで、転んだと思ったら落ちてるもんなんだ。
たしかにさっきまで私は笑ってたんだけどね。
そう、確かに私は笑ってた。
青い空!白い雲!!
待ちに待って望んだ う み!!!

「さぁ!1学期の悪夢を忘れるためにも遊びまくるわよっ!」
ガッツポーズさながら、目をこれ以上ないくらいまでに輝かせて私は言った。
というよりむしろ叫んだ。
「もちろん!さぁどいつを引っ掛けようか!!」
…なに言ってんだ、
「うーん、やっぱうちのテニス部よりレベル高いのはなかなかいないモンね…」
「ちょっと、テニス部の、というか不二に関わる話はやめてよ!っていうか男探す前に私と遊べー!」
ぐるぐる周りを見回してす
その行為に至る魂胆は見え見えなわけで、つまり逆ナンして今日1日の交際費を浮かばそうってやつなんだ、そうなんだ。
という人に出会ってからというもの、大抵ふたりで出かけるときってそうなんだもん!
「この際顔はともかくとして、適当に遊んでそうな男でもいっか!」
い、いやぁ!!
そりゃあ誰かしら寄ってくればおこづかいあんま使わなくてすむけどさ、いつもだったら私も便乗して逆ナンするけどさ、というか率先してるけどさ(だって私貧乏)!
今の私の見解としては、当分男はいらない。
自腹切って私のおサイフがカラカラに干からびても構わない。
いらなーい、いらなーい!
男なんて今は イ ヤ!!
「今日は私と遊ぶの!!」
「ほほう、嫉妬ですかな?ちゃん」
にやにや笑って私を見る
私はただもう必死こいての腕を掴んでいた。
もしかして私、軽度の男性恐怖症に陥ってるかもですな!
だって不二が!!
「もー、しょーがないから今日はあんたと遊んだげるわよ」
そうですか。よかった、どうもありがとう。
私はそんなが大好きだよ、本当に。

波打ち際で一緒にはしゃいで、やっぱ女の子同士楽しいなぁって思う。
うん、これはきっと一種の癒しだ。
あの腹黒い影というものが私の安穏な日々を脅かしていたんだ。
そうだ、そうに違いない……って、今はそんなこと思い出したくもない。
忘れろ!今すぐ忘れるんだ!!
さーん、にーい、いーち、よしっ!忘れた!!
って……?
?」
私の真正面にいるが、ピタリと動きを止めてそり視線を一点に注いでた。
なんがあるというのだろうか。
私もの見てる方向に視線を向けよう……とは思ってはいるのだが、いかんせんなぜかぞくぞくと背中に悪寒が走った。
駄目だ、見ちゃいけない。
見るでない、私!
そっちにはきっと見てはいけないものが………!
そう、それはまるで私の輝かしい夏休みをこれでもかというくらいにぶち壊してしまうような、そんな…!!
「ちょっと、。見てみなよ、あ そ こ !」
「い、いやだ!!」
「不二君がいるよ!」

やっぱりーーーーー!!
あまりの衝撃的瞬間。
私は頭を抱えて座り込む。
いやだ、嫌な予感がする。
というかここまできてしまったらそれは決定稿のような予感だ。
そんなの予感じゃない、いやだ、輝かしい夏休みがおどろおどろしい地獄絵図に変わってしまう!
「さすがねぇ、不二周助。女には不自由しないってか!!」
ハッハッハッ、とオットコマエには笑う。
きっとの視線の先では不二がキレイなおねぇさんとかにわんさか囲まれてるんだろう。
そんなこと感心してる場合じゃないってばぁ、バカァ!
「ねぇ帰ろう!今すぐ帰ろう!!ね、ね、ね!?」
「なに言ってんの、来たばっかじゃん!」
冷ややかな双眸と共に即一喝。
でもそんなこと言えるのはが不二の恐さを知らないせいなんだ!
あいつは悪魔だ、地獄の使いだ、大魔王だ!
いーーーーーやーーーーー!!!!

「そういやは1学期中ずっと不二君に追いかけられてたよね、好きだって。ははぁ〜ん、もしかして嫉妬ですかい、チャン?」
にやにや笑いに心底楽しそうに聞いてくる
これだから恋バナ大好きな女の子は!ってあたしも大好きだけどね!
「やめてよっ冗談でもお断りっ!(泣)」
「そう?あ、でも不二君がいるってことは菊丸君いるかな〜?」
のバカァ。
そうだね、は菊丸が好きだもんね。
私の輝かしい夏休みの危機よりも、自分の恋のブーメランだもんね。
またもやぐるぐる周りを見回すを止める術なんて、私は知らない。
くっ……とりあえず見つからないようにしてなきゃ……!
なんで遊びに来ているというのに、私は人ごみにまぎれるように隠れなきゃなんないんだろうか。
くそう、悔しいし悲しいしバカみたいじゃないか。
「なんで…なんでこんなこと……!」
ぶつくさ文句を言わなきゃやってらんない。
やってらんないのよーーー!
心の中絶叫しつつ、海を漂うクラゲを見る。
嗚呼、可愛い。
不二に比べたら地球侵略を企む極悪宇宙人だって可愛く見えるに違いない。
税金誤魔化してガッポリ甘い蜜吸ってる政治家だってきっと可愛く見える。
ああ、黒くて嫌な光り方してすばやく移動してはたまに低空飛行で向かってくるアレの方が………
嫌だな。
うん。それは嫌だ。アレより不二はいいか。
でもこいつら、可愛いくせに刺されると結構痛いのよね…。
ついついクラゲをつつきながら、私はため息をもう1つ落っことした。
、私を不二から守って下さい」
「なによ、改まって」
あきれたように…むしろ面倒くさそう私に顔を向けるに、私は真剣に言った。
そんなに菊丸見つけることの方が大事ですか!!
私たちの友情はどこに!?
「一生のお願いです。親友の危機なんだよ?菊丸の秘蔵ブロマイドあげちゃう〜♪(…真剣?)」
「まかせろ!私たちの友情の絆は固いわっ!!」
ワァイ☆
って扱いやすーい。
イヤイヤ、でも私は本当にのこと親友って思ってますよ?本当に。

「奇遇だね」
がっしり。
――――――!!!

嫌ってほど聞きなれた声、だって聞きたくないけど近寄って来る。
それが後ろから聞こえて、私の身体を悪寒が走りぬけた。
そのせいか一瞬逃げ送れた私は、くしくも不二の左腕でガッチリ捕まった。
「(アヒィ!!)」
声にならない叫び。
あっという間に首に腕が回されてしまう。
これじゃあおとなしく捕まってるか、逃げたら首が絞まるかのどっちがじゃないか!不二め!!
私まだ死にたくないよ、おかーさーん!
ってか、不二の腕の中で息絶えるなんて死んでも死にきれないよぅ!
「離せ、バカ、女たらし、色情魔、大魔王!!なにが奇遇だ!!」
首にまわされている腕を必死にほどこうとするけど、これが男女の力の差だとでも言うのか!
くっ……!!ビクともしねぇ!
まるで女の人のように華奢そうで力なさそうにみえる腕なのに…ああ腹立たしいったら!
「うん、そうだね。計画的だから奇遇とは言わないだろうね」

やっぱり!
なんとなく予想はしてたけどね!あんたの姿を見たときからね!!
……でもこの人どっから私が今日海に行くなんて知ったんだ。
私は言ってない。なにも言ってない。
夏休み前浮かれていたけど私はなにも言ってない!
いやいやいや、今は真実の追究よりもこの状況から逃げ得るための判断を!
友情って素晴らしい!さっきに頼んでてよかったとしみじみ実感!
ブロマイドのためにもなんとかしてくれるに違いないさ!
ははは、不二!今日は運が悪かったようだな!!
っ!助け………………………………?」
手を伸ばしてそこにいるはずの親友に助けを求めても、彼女はそこにはおらず。
………… な ん で ?
「あ」
頭を傾げたその矢先、数メートル先に菊丸に飛びついている親友の姿を見つけた。
……… 友 情 そ っ ち の け か よ !

、水着姿も可愛いね」
「ぎゃあ!見るな触るなとにかく離せ!!」
ちくしょう。
を頼った私が馬鹿だった!
ああもう運が悪いのは私か!!
もがいてももがいてもどうにもならない。
どんどん私が疲れてくだけだよ。
「っていうか、あんた部活は!?さっきの女の人は!?なんでこんなとこにいんのよっ!!」
「合宿中。おまけに言うと、今は休憩時間だから。それと、さっきの人はもういいんだ。を見つけたからね」
嫉妬してくれたんだね、嬉しいよなんてまたこいつは的外れなことを…!
「自信過剰!自惚れ!!私はあんたなんか大嫌いだっ!」
私がそう叫ぶと、不二は私をその腕から放した。
なんだ…けっこう素直に言うこと聞く…って、このパターンはなんか前にも1度あったような……気が…。
頭の隅にひっかかっている記憶を手繰り寄せようとしても、なかなか思い出せない。
私ってそんなに記憶力悪かったっけ?
それでも一定の距離を取ろうと、私は即座に不二から離れようとした。
けど、テニスで鍛えられたキレイな腕が2本伸びてきて、私の肩を捕まえる。
向きなおさせられて、私は不二と向き合う形で再び捕まった。
「1学期は逃げ切られたけど、今日は逃がさないから(開眼)」
「!!!(殺られる!!!)」
後ろに後ずさりたくても、ガッチリ肩を掴まれてるせいで動けない。
「大丈夫、が考えてるようなことはないよ?まぁ…違う意味でヤるかもしれないけど」
ぎゃあ!!!
私の肩を掴む両手がさらにわずかに力が込められた。
逃げたい、でも逃げらんない! い や あ !
誰が助けろ!助けてくれ!!か弱い女の子が人の皮かぶった大魔王に捕まってるんだよ!?
えぇいっ、そこの娘っ!うらやましそうな顔をするなっ!うらやましいんだったらいっそ代わってよ!!
ああもう泣ーきーたーいー!泣いて不二がどっか行ってくれるんだったらいっそ死ぬまで泣いたっていいよ!!

だらだらと流れる汗は熱さのせいなんかじゃない。
目の前の不二は心底楽しそうに、そして不適に笑うんだ。
「じゃあ、2人きりになれるとこにでも行こうか」
「いぃーーーーやぁーーーー!!!」
「あはは、恥ずかしがっちゃって可愛いなぁ。僕が運んであげるよ」
「アホかぁ!」
私の言葉なんて無視して、不二は私を抱え上げた。
「ぎゃあ!馬鹿!やめてよ!!セクハラ!!!」
「どこがいいかな」
無視ですかい!!
っていうか、レギュラーってなら大石君とか河村君いるよね!
私を助けてくれそうで、本当に優しいという形容詞の合う人がっ!!
貴方たちの胃は確実に蝕まれるだろうけど、そこは勘弁べべん。
かわいそうな私のため、尊い犠牲となってちょーだいっ!
私は必死こいて頭を振り回して彼らを探した。
あ、ビンゴ!大石君発見ー!!
すぐさま見つけて、しかも掴めそうな位置だということを確認した私はすかさず声を上げた。
「助けて大石君!!」
届きそうで届かなそうだったけど、気力で腕を伸ばすような勢いで私は目の前の彼の海パンを掴んだ。
本当は腕を掴むはずだったんだど…そこは割愛!!
「!なにをするんだ、離せ!!!」
んげっ!手塚!?大石君は!?
あ、手塚の横でおろおろしてるよ。
間違えちゃったみたいだね、私!
てへっ!

「この際手塚でもいい!こいつどーにかしてっ!!!」
「……!?無理だ、あきらめろ」
「何ソレ!見捨てるの!?ヒドイ!このひとでなし!鬼!悪魔!老け顔ー!!」


ずるっ!!


「「「「!!!」」」」
「………………」

うわぁ、眉間の皺が当社比3、5倍だ、多いなぁ…☆

「ごごごごごごごご、ごめんっ!手塚っ!!!悪気はなかった!!うん、絶対に!これっぽっちもあるものか!それにこれはどうみても不可抗力だよ!許せ!許してください!!(大汗)」
恐いよー不二も恐いけど手塚も恐いよー。
な、泣きたい。今すごく泣きたい。
泣いて誤魔化したい。
ってか、アレ?なんかギャラリー増えてない?
とりあえずテニス部レギュラーの面々、アーンドまでいますってば。
真っ青な顔でおろおろしてる大石君。
大石君とまではいかないけどやっぱりうろたえてる河村君。
そこまではいいとして。
後ろで大爆笑してる菊丸と、桃城(も)。
新しいデータだ…となんかメモしてる乾君。
一生懸命堪えつつも微かに笑ってる海堂君。
「すごいことしますね、先輩」と私を(笑いながら)賞賛する越前。

お前らみんな手塚の怒りを煽ってる。

不二を見れば、
「(あははははは!あははははは!!)」
涼やかな顔してるけど、私には聞こえるよ。
あんたの笑い声が。
嗚呼…………(嘆)。

「不二」
「なんだい、手塚?」
目の据わった手塚は青筋の立つこめかみと口端をひくつかせながら不二に近づく。
背中に痛いほどの怒りというか憎しみというか、そんな視線が突き刺さってとてつもなく恐かった。
チャリ…と金属が重なり合う音がした。
手塚が不二になにか渡したみたいなんだけど。

………なーんか果てしなく嫌な予感がするんですが。

「今日止まるホテルのお前の部屋の鍵だ」
ワァ☆ホテルだって、さっすが私立〜♪……なんて言ってる場合じゃないよ!!
なにさ、予感的中!?
「ありがとう、手塚」
にっこりスマイルは誰にともなく向けられて光り輝いた!
黒光りだ!ぎゃあ!!
「いや」
「フフフ…」
涼やかにやりとりするふたりを見て、ただ私は口を大きく開けることしかできなかった。
「ちょっと手塚!悪気はないって言ったでしょ!?ごめんって言ったでしょ!?大体あれは不可抗力じゃないのよ〜!!」
「問答無用」
一刀両断、マジですか?
「せっかくだから楽しもうよ、
「いやです!遠慮します!!」
ぶんぶん首を振るけど、不二はただ笑うだけでどうにもならない。
「照れちゃって、可愛いなあは」
「違うーーー!!!」

じたばたと、逃れようとももう遅い。
不二に捕まったら、逃げることなど不可能なんだ。
と一緒にいると、ホント退屈しないよ」
それ褒めてるんですか?
「だから僕と付き合おう?」
どういう理屈だ、それは。
「……じゃあこのまま無理矢理ヤられるのと、僕と付き合うのどっちがいい?」
うーわー、脅しですか。最悪。
「どっちも……」
「どっちも嫌って言ったらここでヤるよ?」
こいつならやりかねない。

「………………付き合えばいいんでしょ、つきあえば!!」

投げやりに怒鳴って、私はため息をつく。
「よろしくね、
軽くくちづけられて、ああ私の人生終わったようなもんだと肩を落としたくなる。
私の地獄は今日始まる。

かくして、私は天敵不二周助の彼女というポジションについたわけで。
私の安息の日々となるはずだった夏休みは、粉々に砕けてったわけでもあって。
試合があると言えば無理矢理つき合わされ、
家にいれば急に押しかけられ、
出かけていたってどこからともなくやってくる。
…ちくしょう。
魔力をフル活用してるな。





青い空、白い雲、黒い不二。
そして怒りで赤くなってた手塚の顔。
ああ…夏休み。

大っ嫌いだ、馬鹿野郎。





fin
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手塚ファンの方!!!すいません!!!!!!!!!!!!!!!!!ほんとーにごめんなさい!!!
謝り倒したって許しきれるもんじゃありません!!ご〜め〜ん〜な〜さ〜い〜!!
だからあえてあそこの部分は詳しく描写はしませんでした☆(←馬鹿)

しかしどうですかね、いちゃいちゃ☆パラダイスは。
この間海に行ってる菊丸と不二の夢絵を描いたら、またトラが夢絵を描いてくれたんですよ。
そしたらまた続編書きたくなって!またやんなきゃならんことそっちのけで……!!
アイタタタ!!しかも長いし。

2002/8/11
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書き直しました。
他のも更に修正を加えるつもりです。


2003/6/1