猟奇的な文学者 すべてにおいて差別的なイギリス人は、なにをするにもランク分けをしなくては気がすまないらしい。たしかに貧乏旅行者や不良者とおなじ空気を吸って長い時間移動するのはつらいだろう。だから我々も一等のコンパートメントにしか乗らない。 窓から流れる景色をなんとなく眺めていた。できるならば移動時間に本でも読んで自分の脳の容量いっぱいに知識を詰め込みたいところだが、どうやら我輩の三半規管は軟弱らしく、すぐに酔ってしまう。だから目の前で本を読みふけているが憎らしくて仕方がない。 真剣に文章を読み漁っている彼女の顔を久しぶりに見たような気がする。いつでもは余裕ぶっているところしか他人に見せようとせず、自分を飾り立てて見栄を張ることに精一杯だ。たしかに、その書物は我輩が選んだ本であるので、彼女の好むジャンジャックルソーやらミヒャエルエンデやらハルキムラカミよりも面白いのは火を見るより明らかなのだが。 つまり我輩は退屈なのである。窓の外を見れば相変わらずにごった空に包まれた黄色い太陽が虹彩を焦がすだけだし、かといって正面を向けばは身動きもせず本を読んでいる。たまにページをくくるために指を動かし、本のないように笑みをもらしたり眉間にシワを寄せるだけで、見ていてもまったく面白みがない。このようなことになるのなら、スティーブンキングの「第四解剖室」やマルキドサドの「悪徳の栄え」をむりやりに読ませたほうが面白かったかもしれない。とくに悪徳の栄えはトラウマになるかもしれない、我輩のように。しかし彼女の部屋には「O嬢の物語」が無造作に転がっているあたり、油断は出来ない。 そして生徒になんという本を読ませようとしているのだ、セブルス悪い子、悪い子。 そう心の中でつぶやきながらスネイプは2時間の乗車時間に耐えた。はというと、15分で読書に飽き昼寝をしていた。 ------------------------------------------------------------- なんだこれは、ギャグか、そうか、納得。 ちなみに「悪徳の栄え」はべつに好きなわけじゃないので、私の人間性を疑う必要はないです。 でもルシウスマルフォイの部屋にはマルキドサドの全集とか初版本とかならんでるんだろうなぁ、変態め。 で、学生スネにむりやり読ませる・・・・・・ヒヒヒ。 トラ 2004/8/10 |