「怖いから行くのやめよーっと」
は人の声なんて気にしないで安全そうな街道の方へ向かいました。
もしかしたら親切な人に会えて近くの町まで連れてってくれるかもしれません。
「お嬢さん」
「え?」
街道に出てすぐは誰かに声をかけられました。
なんでしょうか、もしかしてが出てくるのを待っていたのでしょうか。
「息子を探しているのだが知りませんかな?」
振り向いたそこにいたのは中年の、だけどもそれはとても紳士的そうな素敵なおじさまが立っていたのです。
ワイルドでかっこいい!と、の心を早くもゲットしそうな人ですね。
「息子さんですか?どんな人なんですか?」
「私によく似た子なんだが……おや、お嬢さん」
ワイルドで素敵なおじさまはをしげしげと見つめます。
こらこら、紳士的な方ならそんなにレディをじろじろ見つめるものではないですよ。
しかもその視線はどこかねっとりとしていて落ち着きません。
紳士ゲージにマイナスのチェックでも入れておきましょうかね。
「な、なんですか」
「ふむ、こんなところで貴方のようなお嬢さんに会えて光栄だな。私のラマンになりませんか?」
まぁ!なんていうことでしょう。
言葉はとても紳士的な使い方をしていますが、ラマン…愛人だなんてなんて人でしょう!
おじさまは薄く目を細めて笑っています。
きっとこの人鬼畜ですよ。
「おじさまお金持ち?」
「もちろん、私の家はスリザリン都市でも有数の名家でな」
申し遅れましたが私の名はルシウス・マルフォイ…とおじさまは名乗りました。
マルフォイって言ったらたしかに名家中の名家ですが、あまりいい噂は聞きませんよ。
お金持ちですけど。
「いいわよ」
えー?いいんですか、!貴方の夢はマジモンマスターになることじゃなかったんですか?
「だって大スターになるよりお金持ちの愛人のほうがゆっくりできるじゃない」
そんな…でも…!
…そうですね、の旅はここで終わってしまうんですね。
「よろしく、ルシウスおじさまv」
「こちらこそ、お嬢さん」
はルシウスに手をとられ、スリザリン都市へ行きました。
風の噂ではたいそう豪華な暮らしをしているようです。
めでたしめでたし?