「…と、いうようなお話を作ってみたのですがスネイプ先生如何でしょうか」
「………………」
のキラキラした目は今にも褒めてくれとでも言わんばかりに輝いているが、いかんせん如何でしょうかと答えを求められたスネイプ教授自身はその手を額に当ててそう、それはまるで考える人のようなポーズで苦渋の表情をしている。
頭が痛いと、今にも言いたそうな顔だ。
というかそもそも、のこの話をすべて聞いていたという時点でもう彼には拍手を送りたいほどでもある。
「やっぱりスネイオウの描写は甘かったですか?もっと秘密とかを作るべきでしたか?」
「………………」
スネイプ教授はぴくりとも動かない。
そう、それはさっきの物語に記してあった伸びてしまったスネイオウのように。
「スネイオウは実は秘密があって、夜になると近隣の村から女の人を攫っては血肉をすするのだ!なんちゃって、キャハ☆」
「………それは吸血鬼だろう…、君はどうして勉強もせずこんなことばかりにうつつを抜かすのだね?」
眉間にこれでもかというくらい皺を寄せたスネイプ教授はゆっくりと立ち上がる。
はそれがなんのためだかわかっていて、けれどもまったくわからないフリをすることでスネイプ教授を怒らせることを知っている。
「どうしたんですか、センセー!あたし文才あると思うんだけどなっ!」
そう、さきほどの物語にもあったように、スネイオウ…もといスネイプ教授は短気で怒りっぽいのだから。
「ほう…さきほどの話、我輩が責任持って添削してくれるわ!」
「きゃははー!スネイオウが怒ったー!!」
スネイプ教授の手はあたしの身体を捕まえる。
逃がさない、逃げられない、だってこれからはおしおきの時間なんでしょう?
添削は、ベッドの上でしましょうよ。
乱暴に絡みつく唇にあたしは牙を立ててあげる。
夜になると、スネイプ教授はがっついての肌を貪るの。
それはふたりだけの秘密。
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70000ヒットキリリクで若桜さんへ
もしかしたらそのうち人数とか分岐とか増やすかもしれませんが…(汗
2004/5/6 あらなみ