「リドエル、超音波!」
は指差しリドエルに指示を伝えました。
だけどリドエルはまったく動こうとしません。
「ちょ、ちょっとリドエル戦いなさいよ!」
「うーん、。君は勘違いしているみたいだから言っておくけど、僕は別に君のマジモンになったわけじゃあないからね」
え!?こ、これは一体どういうことでしょうか……。
まさかリドエル、貴方はじめからを騙していた?
「騙していたなんて人聞きが悪いなぁ。まぁ結果的にはそうなってしまったかもしれないけど」
こ、これは大ピンチです!
いまさら敵が2体に増えたからなど言って…なんて格好のいいことはこちらがまだ優勢か、完全に不利な時に火事場の馬鹿力が発揮できるときに言うものです。
勝負は五分五分?いえ、大分不利なようです……。
ロングボトムは数に数えないにしてもフレジョだけじゃここはきつすぎます。
どうしましょう。
「そう身構えないで、。君を守るって言った言葉に嘘はないよ。はじめて見たときから君を守りたいって思った。愛してる」
わー、愛の告白ですか!しかも攻撃をしかけようとするスネイオウを前にとは…随分余裕なんじゃないですか?
てゆうかリドエル、貴方マジモンでしょう。
愛してるもなにもは人間ですよ。
人間とゴーストが結ばれることなんてありませんよ!!
「それは大丈夫。なぜなら僕は現在の僕が記憶を元に作ったマジモンだから…」
「僕は記憶のマジモン。今現在生きている僕がと愛しあっちゃえばいいんだよ」
にっこりとリドエルは笑っての手を取りました。
あ、実体のないはずのリドエルなのにに触れる事ができるなんて!!
これはいったいどういうことでしょうか…。
「ああ、今スネイオウから生気を吸い取ってるからね。を連れてく為には実体が必要だし」
なんと、リドエルはきゅうけつが使えたのですね!
よく見ればスネイオウはぐったりと地面に倒れています。
貧血でしょうか……顔、白いですものね、元々。
「まぁ、そういうことだから」
「え、あ、あ…!?」
ああ、もう考えている暇なんてありません。
あれよあれよという間にはリドエルに抱きかかえられ、宙を浮いてしまいました。
フレジョ、ロングボトム!ぼーっと見てないでなんとかしたらどうですか!
が一世一代のピンチに陥っているのですよ!!
「う…くそー…動けねー」
「…ー…」
あらあら…リドエルは本当に隙がないですねぇ。
ロングボトムとフレジョには金縛りがかかっていますよ。
「やくたたずー!」
ああ…の声が地下道に木霊しました。
テレポートで行ってしまったためか、いずこかや……のさらわれた先を知るものなどいませんでした。
あわれ、コンプリート手前で消えた。
要領だけはずば抜けていいフレジョに助けられ、ロングボトムはのためにスネイオウの入ったモンスターボールを手に入れましたが、手渡す相手のいないもの…。
さみしいですね。
ひのえさまの情報をくすねた話によると、なんとはスリザリン都市を治めるヴォルデモート候の元へ連れられたとか。
たいそう寵愛されているそうで、世界の半分を手にいれたも同然だとか……。
これじゃあ絶対は帰ってきそうにないですねぇ。
にとっては、めでたしめでたし、なんでしょうかね。